公認心理師の行う安心と信頼のヒプノセラピー
東京江戸川区|総武線新小岩|オンライン
顕在意識の下にあって、意識の90%以上を占めている潜在意識と顕在意識がつながった状態で行う心理療法の一種です。
セラピストの誘導でクライアントの脳波が深いリラックス状態に導かれると、ご本人が普段意識していない潜在意識との対話が可能になります。
催眠療法には、暗示療法、年齢退行療法、胎児期退行、前世(過去世)退行療法、近未来療法、悲嘆療法(グリーフケア)、副人格療法、ソマティック・ヒーリング(体細胞療法)などがあります。
たとえば、年齢退行では、トラウマ(心的外傷)の原因が両親との関係にあるときには、催眠状態でその出来事が起きた時点にまで遡り、原因となったことがらについて再体験し感情を癒すとともに、過去のできごとを現在の視点からご本人が理解したり気づく(意識化する)ことで、インナーチャイルド(内なる子ども)が本来の子どもらしさを取り戻し、古い心の傷が癒されていく、といったことが起こり得ます。
現在の問題の原因がもっと古い記憶、お母さんのおなかの中にいた時にあったり、前世(過去世)にある場合もあります。そういう時には必要に応じて胎児期や前世に退行していきます。
それらの記憶、特に前世(過去世)の記憶が客観的に真実かどうかは問題となりません。
あなたの心の中に浮かんできたイメージには全て意味があり、あなたにとっての主観的真実です。
どんな形であるにせよ、今あなたが取り組むべき課題や心の状態が浮かび上がってきます。
また、前世の記憶を思い出すのはセッションをしている「今ここ」においてです。
未来の場合も、それを体験するのは「今ここ」においてしかできません。
前世療法も近未来療法も年齢退行も、すべては「今ここ」での心の癒しと気づきをもたらすものです。
近代の催眠療法は、19世紀にオーストリアの医師メスメルにより始められたといわれています。
その後、イギリスの医師ジェームス・ブレイドが1843年に生理学的視点から「神経睡眠学」という書物を著し、現在、用いられている催眠(ヒプノティズム)という言葉を生み出しています。
精神分析で有名な精神科医フロイトも治療の技法として最初に研鑽したのは催眠療法でした。
1955年には英国の医師会で、1958年には米国の医師会で正式に認知され医療現場でも数多くの臨床報告がなされています。
催眠というとすぐに催眠術ショーを思い浮かべると思いますが、催眠術はショーであり、催眠療法はそれを人の問題解決に役立てることです。でも、催眠状態という点に関しては共通しています。
人の意識は顕在意識と潜在意識とに分かれています。顕在意識は私たちが通常自覚できる意識のことで、意図的な思考や行動を司る領域です。顕在意識は、意識全体の10%程度を占めています。
一方、潜在意識は、自覚できない意識のことで、意識の90%を占め、実は顕在意識よりも強い力を持っています。
催眠状態というのは、顕在意識と潜在意識とを隔てている判断のフィルターが緩んだ状態で、催眠状態では、心の緊張がほぐれ、不必要な抵抗がなくなり、普段よりも自分の内面に意識が集中しています。
私たちは日常生活の中で、一日の内に少なくとも10回以上は催眠状態を経験しています。
催眠状態は、変性意識状態とかトランス状態とも呼ばれています。
起きる時や眠るときにはアルファ波とかシータ波という脳波の状態を経過します。この状態が変性意識状態で、催眠のときの脳波と同じなのです。朝・晩、私たちは少なくとも2回は催眠状態を体験しているのです。
習慣的に考えて行動しているときは全て催眠状態です。決まった場所とか頻繁に行っている場所、たとえばスーパーに行くにはいちいち考えなくても自然に行きつけます。
また、本を読むことに没頭していたり、ドラマや映画を見て涙を流したり、怖い場面で鳥肌が立ったりするのは、顕在意識ではドラマは作り事だと理解しているのに、催眠状態に入ることによって、潜在意識が反応して、身体に涙や鳥肌を体験させるのです。
潜在意識は、感性や直感や芸術的な意識であって、生れてからの記憶が全て保管されています。
また、潜在意識は個人の記憶だけでなく、集合意識と云われる領域もあり、人間同士とか、先祖や精霊とも、または、動物、植物、鉱物などともつながっています。
日常意識では、顕在意識が70%~80%、潜在意識が20%~30%の意識状態ですが、催眠状態では、潜在意識が70%~80%、顕在意識が20%~30%というふうに逆転した意識状態になります。ですから、直感の意識状態であって、無限の広がりがあります。
でも、顕在意識も20%~30%くらい残っているので、自分を判断したり、自分で自分をコントロールしています。
ですから、この顕在意識が「自分は催眠に入っていない」と判断します。そして、だれもが自分で自分をコントロール出来ています。催眠状態でも地震が来れば自分で逃げる判断が出来ます。
ですから、セラピストに操られてしまうようなことはなく、ご自身で判断し、言いたくないことは言わなくて大丈夫ですし、やりたくないことは断ることもできます。
催眠療法を受けられる方には、
の以上の三点が必要になります。
現在、病気で薬を飲んでいる人は、薬の影響でイメージ力が低下していたり、集中できないこともあります。この様な場合には催眠療法はうまくいきません。
催眠療法によって、自ら体験し、学べる可能性があることは主に以下のような事柄です。
このような内容を期待する方にお勧めします。
etc.
私が催眠療法を学んだのは、イーハトーヴ・クリニック院長の萩原優先生です。
萩原先生は聖マリアンナ医科大学病院に30年以上にわたり消化器外科医として勤務され、数多くのがん患者さんの手術に携わってこられた医師で、同病院退職後は西洋医学を超えたホリスティック医療を提供する場としてイーハトーヴ・クリニックを開設され、様々な代替(補完)医療を提供し、特に、病気の罹患や治癒の大きな要因と思われる「意識のあり方」に強い関心を持たれ、催眠療法に力を入れていらっしゃいます。
私は、偶然先生のブログを拝読し、そこに書かれている世界観や生き方についての深い洞察に感銘を受け、萩原先生にお会いしてみたいと思ったのが催眠療法を学ぶきっかけとなりました。
私は常々、何をするかではなく、だれがするか、どのようにするか、の方が大切だと思っており、信頼できる先生の下で催眠療法を学べたことをとても有難いことだと思っております。
(2022年7月1日料金改訂)
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『前世療法の奇跡ー外科医が垣間見た魂の存在』(萩原優著)
『催眠の本質と新しい催眠療法』
野田長生 (著)